フォトナ
『R11滑らかレーザー』

フォトナ『R11滑らかレーザー』はエルビウムヤグレーザーです。

エルビウムヤグレーザーは、水分に吸収されて熱エネルギーに変わるという性質を持っています。
つまり、患部にこのレーザーを照射すると、レーザーのエネルギーは皮膚の細胞に含まれる水分に反応して、一瞬で熱に変わるため、照射部位は蒸散作用(気化)を起こして、組織ごと吹き飛んで除去され、出っ張りがなくなるため、その部位が滑らかになるのです。

また、エルビウムヤグレーザーの波長は2,940nmとなりますので、同じような作用を持つ『炭酸ガスレーザー』に比べて、約10倍の水分吸収率があります。
そのため、レーザーの出力が低くても効果があり、照射部位の周りの組織への影響も非常に少なくて済むため、狙った部分だけを繊細に吹き飛ばすことが可能です。

まとめますと、

フォトナ『R11滑らかレーザー』は

• 治療後の仕上がりが綺麗

• 傷の治りが早い

• 痛みが少ない

• 治療後の赤みや色素沈着の
  リスクが少ない

などの利点があります。

唯一の欠点は、エルビウムヤグレーザーは炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)と比較して、周辺の組織への熱ダメージが少ないが故に、組織を焼けこがすことによる止血作用が弱いことが挙げられます。
治療の程度にもよりますが、翌日までは滲む(にじむ)程度の出血がある場合があります。

毛穴の周りのフチ除去

開き切ってしまった毛穴は、毛穴自体が目立つだけでなく、皮脂の影響や無理な角栓除去の影響によりダメージを受けて、毛穴の周りに新たな組織ができて盛り上がり、より目立ってしまうことがあります。
その場合は、周りの盛り上がった余分なフチ部分を除去することで、凹凸を滑らかにして目立ちづらくすることができます。

さらに『フラクショナルレーザー』を照射ことで、皮膚の引き締めと、熱を加えたことによる真皮組織の再生によって、毛穴が目立ちづらくなります。

ニキビ跡のクレーターのフチ除去

ニキビ跡のクレーターには主に3つのタイプがありますが、そのクレーターが深ければ深いほど、縁が鋭ければ鋭いほど目立ってしまいます。

特にローリングタイプとボックスタイプは、フチを削ると滑らかになることで、穴が浅く見えるため、クレーターが目立ちづらくなります。

ニキビ跡のクレーターというのは、ニキビの炎症の影響で、ニキビ表面の皮膚が皮下組織とくっ付いて、治った後もその部分が引っ張られたままになっているため、凹んだ状態になってしまっています。
そこで、このクレーターの皮膚の底と、皮下組織のくっ付いた部分を切り取ってはがす《サブシジョン》や、クレーターの底の部分に照射して、熱の力で組織を再生して盛り上げ、凹みを底上げする《フラクショナルレーザー》治療が有効です。
フラクショナルレーザー単独で改善しない場合は、さらにサブシジョンを追加して、ニキビ跡を目立たなくさせる方法もあります。

まとめますと、

《目立つ部位が浅い場合》

①フチ取りだけ

《目立つ部位が中程度の場合》

②フチ取り→＋フラクショナルレーザー
③フチ取り→＋サブシジョン(ヒアルロン酸注入の場合もあり)

《目立つ部位が深い場合》

④フチ取り→
　＋フラクショナルレーザー
　＋サブシジョン
　(ヒアルロン酸注入併用)

などのレパートリーがあります。

古い傷痕の盛り上がり除去

古い傷痕の縫い目は、一世代前は太い糸でざっくりと縫われていたり、皮膚がうまく縫い合わされず、きちんと寄っていないと盛り上がってしまうことがあり、人目につくところですと、非常に気になるものですね。
その目立つ凹凸部分を『R11滑らかレーザー』で削ることで、なめらかにして、目立たなくすることができます。

刻まれたシワの除去

シワというのは表情を作ることによってできますが、いつも同じ表情をしていると、次第にシワが刻まれて、皮下組織とくっ付いてしまい、表情を作らなくてもシワが固定されてしまいます。
このようなシワの盛り上がり部分をR11滑らかレーザーで削ることで、なめらかにして、目立たなくすることができます。
さらに『サブシジョン』で、刻まれてしまったシワを皮下組織からはがし、皮膚と皮下組織に出来た隙間に『ヒアルロン酸』を入れることで、額のシワによる凹凸を滑らかにすることもできます。

イボ・ほくろ・その他の皮膚腫瘍の除去

エルビウムヤグレーザーの特長を最も発揮できるのが、イボやほくろ、シミの除去治療です。
その他、膨らみのあるシミ（脂漏性角化症）にもとても効果的です。
ほとんどのケースでは一度の照射だけで、きれいに除去することができますが、深く削りすぎてしまうと凹んでしまうため、安全を期して、2回にわたり治療を行う場合もあります。

このように、『R11滑らかレーザー』は皮膚の表面を痛めずに、余分な組織を吹き飛ばすことができるので、

• 大きく開いてしまったり、フチが盛り上がっている毛穴
• 深いニキビ跡のクレーター
• 古い傷跡の盛り上がり
• 額の刻まれてしまったシワ
• イボやほくろ、シミなど

盛り上がった皮膚の表面を削り取って、滑らかに見せることで、目立ちづらくすることに効果的なのです。

★『フラクショナルレーザー』

マイクロレーザーを皮膚に点状に照射（フラクショナル照射）し、照射によって出来た微細な穴が治癒する際に皮膚が収縮し、タイトニング効果が得られます。
さらに、熱を真皮に深達させる場合は、ヒートショックプロテインが誘導され、組織の修復の過程でコラーゲン、エラスチンが再構築されるため、お肌自体の活性化がはかられます。
そのため、毛穴縮小、ニキビ跡の凹み改善、傷跡修正などに効果が期待できます。

★『サブシジョン』

ニキビ跡クレーターの底の部分に、局所麻酔をした後、カニューレと呼ばれる先の丸い長い針や、硬いものをはがす特殊な針を用いて、クレーターの底と皮下組織のくっ付きをはがします。
ヒアルロン酸を併用する場合は、サブシジョンを行い、隙間があいたところに丁寧にヒアルロン酸を注入していきます。