ガルデルマ社製
「レスチレン®シリーズ」
ヒアルロン酸注入
True Lift メソッド
(トゥルーリフト法)

顔の老化の原因とは？

⌘ 顔の老化は

1. 顔面骨の減少
2. 支持靭帯のゆるみ
3. 脂肪組織の減少や下垂
4. 筋肉（表情筋）のやせ衰え
5. 皮膚の弾力性低下

これらが同時に起こることで進行していきます。

⌘ 対処方法

1.顔面骨の減少
3.脂肪組織の減少や下垂
これらを補うのはヒアルロン酸になります。

顔面骨の減少に対しては、減ってしまった骨の代わりに、ヒアルロン酸を骨の上に注入することで改善。
脂肪組織のボリューム不足には、脂肪層にヒアルロン酸を注入して補います。

4.筋肉(表情筋)の衰えには、筋膜(スマス)に超音波のエネルギーを照射して引き上げるHIFU(ハイフ)

5.皮膚の弾力性低下には、真皮に高周波を照射して引き締めるボルニューマーが適しています。

2.支持靭帯とは、いわゆるリガメントのことですが、支持靭帯は、皮膚(真皮)と顔面の骨や筋膜とをつないで、表情筋や脂肪、皮膚(真皮)が下がらないように固定しています。
この支持靭帯は年齢とともに劣化し、伸びてたるみますが、周囲の組織に比べると比較的強度は保たれてその位置をほぼキープするため、薄くなった皮膚や、落ちてきた皮下組織がその上に垂れ込む形でせき止められると、深いほうれい線やマリオネットライン、ミッドチークライン(ゴルゴライン)、目の下の脂肪の突出を作り出してしまうのです。
この支持靭帯のゆるみに対抗するのが、True Lift メソッド(トゥルーリフト法)を用いたヒアルロン酸による支持靭帯の補強です。

加齢による骨の減少によってコメカミは凹み
眉毛や目尻は垂れ下がり、頬や顎も後退する

加齢で支持靱帯が伸びてゆるみ
皮膚や皮下組織がたるんでくる

⌘ True Liftメソッドでは、顔面の解剖学的構造を考慮して

• 眼瞼下垂
• 頬のたるみ
• ほうれい線
• 口元のたるみ
• マリオネットライン

の原因となる支持靱帯を効果的に支えるポイントに、過注入せず少量ずつヒアルロン酸を注入して、皮膚のハリや皮下組織(脂肪や表情筋など)を保持し、自然なリフトアップを図ります。
そのため、ナチュラルな若見え効果だけではなく、たるみ(老化)の予防にもなります。
このような手法により、たるみが始まる20代後半の方から、ヒアルロン酸の本数を限定して、施術を受けていただくことが可能となります。

治療部位

• ⌘ 眼瞼下垂に対する治療部位は

  A. 眼窩靱帯

• ⌘ 頬と口元のたるみに対する治療部位は

  B. 頬部靱帯

• ⌘ ほうれい線に対する治療部位は

  C. 上顎靱帯

• ⌘ マリオネットラインに対する治療部位は

  D. 下顎靱帯

となります。

それぞれに対応したTrue Liftメソッドの治療部位は

A. 眼窩靱帯→TL1
B. 頬部靱帯→TL2-1, TL2-2
C. 上顎靱帯→TL3
D. 下顎靱帯→TL4

というコードネームになります。

▶︎ TL1とTL2は

A.眼窩靱帯とB.頬部靱帯を引き上げ、ヒアルロン酸で杭を打って固定するように補強します。

▶︎ TL3とTL4は

C.上顎靱帯とD.下顎靱帯をヒアルロン酸で前方に押し出し、上方から落ちてくる脂肪体を堤防のように支える役割を果たします。

※ 重要なポイントとしては、注入順序は必ずTL1 TL2から行い、さらにTL3 TL4を追加するということになります。

使用するヒアルロン酸の特徴

注入に使用するレスチレン®は、非動物由来の安定化ヒアルロン酸注入剤として、1996年世界で初めてCEマーク取得。
2003年にはFDA(米国食品医薬品局)の承認を取得。
国内では2015年、その安全性と有効性が認められ、レスチレン®シリーズ「レスチレン®リド」「レスチレン®リフト™リド」が、高度管理医療機器として厚生労働省の承認を受けています。

またNASHA™テクノロジーという、ヒアルロン酸を安定化させる製造工程では、ヒアルロン酸同士を天然のヒアルロン酸に近い形で絡ませ、合成架橋を最小限に抑えながら、ゲルの硬度を高めて塊にしています。
そのため、天然のヒアルロン酸に近い分子構造が保持され、異物反応(アレルギー)リスクの低いヒアルロン酸注入剤とされています。

レスチレン®リフト™リドは、粒子のサイズが均一で大きく、注入箇所に留まりやすいという性質を持っているため、形状保持力が優れています。
またゲルが水分を含んで膨らむことも少なく、シャープなリフティング効果を実現。

支持靭帯を補強するように、骨上の靭帯の付着部に注入することで，支持靭帯が支えられて、皮膚と皮下組織が引き上げられ、リフティング効果がしっかり発揮されるという特徴があります。
さらに注入による刺激により、注入部位のコラーゲンが増えていくことも期待できます。

各注入部位の詳細

A. 眼窩靭帯への注入【TL1】

30代半ばを過ぎてくると、眼瞼下垂が始まってきます。
これは上瞼を挙げる筋や腱が伸びるためですが、眼窩靭帯は眼の周りの脂肪組織や筋肉、皮膚を支えるので、この靱帯がゆるむと眼の周りの組織が落ちてきてたるみ、眼瞼下垂がさらに悪化します。
それを食い止めるのが、True LiftメソッドのTL1です。

▶︎ 眉毛を引っ張り上げて、目の上の骨の凹み部分の眼窩靭帯の下に、レスチレン®リフト™リドを杭を打つように0.1ml注入します。
そのあと、皮膚を下から上に軽く持ち上げるように、靱帯の下にレスチレン®リフト™リドが入るように整えます。

B. 頬部靱帯への注入【TL2-1,TL2-2】

頬部靱帯は頬骨上の組織を支えますが、これがゆるむと頬がたるんでくることで、ほうれい線が目立ってきます。

また、咬筋の前縁の咬筋靭帯がゆるむと頬部全体の脂肪が下垂し、ジョールがたるみます(口角の外側から顎にかけてのたるみ)。
これらのたるみを食い止めるのが、True LiftメソッドのTL2です。

▶︎ 頬とジョールのたるみを取るために、頬部靱帯と咬筋靱帯の交点を上外側に引き上げ、レスチレン®リフト™リドを杭を打つように頬骨上の靭帯の下に注入します。
１ポイントだけでは十分持ち上がらないためもう１つのポイントにも注入し、それぞれ0.1～0.15mlずつ注入します。

C. 上顎靭帯への注入【TL3】

鼻翼基部は早い時期から骨が吸収されて凹んでくるので、ほうれい線が深くなくても目立つ場合があります。
また、上顎靭帯は鼻翼の外側の組織を上顎骨に固定していますが、この靱帯がゆるむと頬がたるんで、ほうれい線が目立ちます。
それを食い止めるのがTrue LiftメソッドのTL3です。

▶︎ 鼻翼基部の骨上の上顎靭帯の下にレスチレン®リフト™リドを0.2～0.4ml注入します。

D. 下顎靭帯への注入【TL4】

下顎靱帯は下顎骨に組織を固定していますが、この靱帯がゆるむことで、ブルドッグのようなマリオネットラインが出現します。
それを食い止めるのがTrue LiftメソッドのTL4です。

▶︎ マリオネットラインと下顎の縁の交点の凹み部分にある下顎靭帯の下に、レスチレン®リフト™リド0.1mlを注入します。
注入したあとは少し盛り上がるので、ガーゼで垂直に圧迫してなじませます。

注入量の目安

初回の注入量の目安は

• 20代後半で１本 (1cc)
• 30代前半～後半で２本 (2cc)
• 40代前半～50代前半で３本 (3cc)
• 50代後半～では最大で４本 (4cc)

または本数を押さえて、他のたるみ治療(ハイフ、高周波、ボトックスリフトなど)を併用します。

その他、頬や耳の前、口の下のボリュームロスや凹みなどの治療が必要な方には、柔らかい製剤であるレスチレン®リドの注入を追加します。
耳の前は耳前部と言って、早くから凹みやすい部位ですが、カニューレという先の丸い針で、製剤を注入する前に皮下組織を刺激しておくことで、線維芽細胞(コラーゲンをつくる細胞)を刺激して、自らコラーゲンを作り出せるように育てた後、最少量の製剤を注入していきます。