ボトックス注射

『ボトックス注射』とは？

ボトックスとは、ボツリヌス菌という細菌から抽出した『ボツリヌス毒素』を精製した製剤です。

この毒素を筋肉に注射すると、筋肉の収縮が抑えられる性質があります。
この毒素を、ゆるめたい筋肉に注射して、シワの治療を行うのが『ボトックス注射』です。
実はボトックスとは、アラガン社の商標登録なのですが、ボツリヌス毒素を用いた注射の代名詞ともなっているため、治療名として、ボトックス注射といわれているわけです。

目的によって、次のようなメニューに大別できます。

表情じわを消す

表情じわがあると、リラックスしている時の顔に比べて年齢を感じさせてしまいます。
しかも、この表情じわをいつも作っていると、次第に固定してしまい、表情を作らない時でも、深く刻まれたシワが残ってしまいます。

そうなってしまうと、固定じわを治療する事は難しくなりますので、シワが刻まれてしまう前に筋肉の収縮を弱めて、人為的に表情じわを作りづらくするための治療です。

表情が乏しくなるのでは？と不安になる方もおりますが、表情というのは、その方の全体的な雰囲気からあふれ出るものですから、部分的にシワができづらくなったからといって、心配する必要はありません。
むしろ常に眉間にシワができている方は、怒っているかのように見えたりもします。

表情筋の種類

• びっくりしたり、目を見開いた時にできる額のシワ
• しかめっ面をしたり、物を凝視した時にできる眉間のシワ
• 同じくしかめっ面をすると、鼻の付け根にできる鼻根のシワ
• 考え込んだりした時に、目頭から鼻根の中央にかけてできる、斜めのシワのバニーライン
• 笑うとできる目尻のシワ
• 怒ったり、口を突き出したときにできるアゴの梅干ジワ

『ボトックス注射』は、これらのシワができることを予防します。

印象を変えてプチ整形

こちらは、顔のパーツの動きと関連した筋肉の力をボトックスで弱めることで、印象を変えるための治療です。

• 物を噛むための「エラ」の筋肉を動きづらくし、「エラ」のボリュームを減らすエラボトックスをすることで、フェースラインがスッキリして、小顔効果が生まれます。
• 年をとると、筋肉は下に下がる力が強くなるため、普通にしていても口元が下がってしまい、不機嫌に見える「への字口」になってしまうことも…
  この「への字口」を解消するのが、口角下制筋という筋に打つ口角ボトックス。
  口角が上がることで若々しく、にこやかな印象に！
• 笑った時に歯茎が見えてしまう笑い方を、「ガミースマイル」といいます。
  歯と歯茎の形状にもよりますが、歯茎が見えてしまうほど思いっきり笑えないようにするのが、ガミースマイルボトックス。
  全く笑えなくなるわけではなく、上品な笑い方になります。
• 思いっきり笑ったり、興奮した時に、「小鼻」が膨らんでしまう方。
  この「小鼻」が膨らまないようにするのが小鼻ボトックス。
• 笑った時に、鼻中隔を下げる筋の力が強いと鼻先も下がってしまい、「ワシ鼻」のように見えたり、年をとることで顔全体のパーツが垂れ下がることで、鼻先も一緒に下がって「ワシ鼻」になってしまう場合もあります。
  それを予防するのが鼻中隔下制筋ボトックス。鼻先が垂れ下がっていなくても、このボトックス注射で、自然なノーズアップ効果が狙えます。
• 鼻と上唇の間の「人中」と呼ばれる部分が長い方は、面長に見えたり、老けて見える場合があります。
  口を動かす、上唇の上の筋肉にボトックスを打つことで、上唇が上にめくり上がり、それによって「人中」が短く見え、可愛らしい印象になるのが人中短縮ボトックス。
• 「つり目」できつく見られるとお悩みの方には、目尻の下半分にボトックスを打つことで、目を閉じる筋の収縮力が弱まり、目尻が下方向に引き下げられることで、たれ目の可愛らしい印象になるのが、たれ目ボトックス。
  さらに涙袋の近くに追加ことで、目の下の縁が下がり、目が大きく見えるデカ目ボトックスも併用可能です。
• 「たれ目」でお悩みの方には、眉間や、額の中心部分に多めにボトックスを打つことで、相対的に額の外側の筋肉が引き上がることで、眉や目尻が釣り上がりますので、キリッとした印象になります。
  このつり目ボトックスや上がり眉ボトックスは男性にも人気です。

ボトックス痩身

肩こりだけじゃない？！
「肩」の筋肉にボトックスを注射して「なで肩」にしたり、「二の腕」や「太もも」「ふくらはぎ」の筋肉に注射することで、発達した筋肉のボリュームを抑え、スラっとしたボディーにすることが可能なのが『ボトックス痩身』。

• 肩こりの方はもちろんのこと、肩まわりに厚みがあるため華奢に見えない方におススメなのが肩ボトックス。
  韓国では、ウェディングドレスを着る前に必須の治療です。
• 筋肉が発達して二の腕が出せない方には、二の腕ボトックスがオススメ。
  力こぶ部分の「上腕二頭筋」、その裏の「上腕三頭筋」に注射することで、すっきりとした二の腕へ。
• 大腿ボトックスは、張り出した前面の「大腿四頭筋」や、後面の「ハムストリング」に、生活に支障がでない程度のボトックスを少量ずつ、筋肉全体に打ちます。
• ふくらはぎが発達した方は、「ししゃも足」と言われていますが、ふくらはぎの「腓腹筋」にボトックスを注射することで、ほっそりとした華奢な足にするのが、ふくらはぎボトックスです。 なお、筋肉量が多い方にはボトックス注射が効果的ですが、太ももやふくらはぎに脂肪が多めの方には、脂肪細胞を分解してボリュームを減らす『脂肪溶解注射』を併用することが効果的です。
  「ボトックス注射」で筋肉を細らせ、「脂肪溶解注射」で脂肪を減らす『ダブル療法』なら、太ももからふくらはぎにかけて、足全体をスリムにするボディーメイクが可能となります。